米国株式市場は上昇。7-9月の決算が発表されはじめており、序盤では比較的好調な企業が多いことに素直に反応している模様。金利は、ユーロ圏で利上げは急がない向きのハト派発言もあったことで、グローバルに短期金利がやや下がり、米国の金利先物が織り込む来年の利上げ確率も下がった(来年6月時点の利上げ織り込み、60%強→46%へ)。金利の落ち着きも、株式市場にとってややプラスに効いていると思われる。もっとも、長期金利は下がるどころかむしろ上昇しており、現状では短期での利上げ織り込みがやや調整されたという程度。これが長期金利まで効いてくるのかどうか、インフレに経済成長がついてきているか今後の経済指標次第であろう。

日本でも来週から本格的に決算が発表されてくる。日本株全体のPERに影響してくるので、今期の業績見通しがどの程度変更されてくるかで、TOPIXや日経平均も上下しそう。選挙やテーパリングもあるので、個人的にはリスク量を落としているのだが、喪が明ける(と思われる)11月に向けて、決算の読み込みはしていくつもり。テーマとしては、来年3月までの下期に、日本でも我慢からの反動で個人消費が伸びるのか、いわゆるペントアップデマンドが起きるかどうかに注目している。
もしそれが起きるとしたら、今の株価水準と会社の業績予想、コンセンサス予想比較でアップサイドがありそうなものを買ってみようか考えている。短期的な投資になってしまいそうだが、そもそもコロナネタで台無しになるリスクもあるため、なかなか中長期でリスクがとりづらいのが実際のところ。今期予想のアップサイドと株価水準で面白そうな会社があれば、ここでもピックアップしてみたいと思う。

先週からのETF承認にまつわるニュースフローをキッカケにして、ビットコインの上昇がとまらない。ざっくり時価総額が150兆円。秘密鍵ないなど事実上動かせない分を除くと、実際には100兆円くらいかも。金を意識するならまだ1合目という水準だが、どちらかといえば暗号資産の保有人口が世界でどれくらいいて、それがどれくらいで頭打ちするのか。GDP等での加重平均した上で、この人口割合でターゲット価格も決まってくるような、そんな気もしてしまう。だから何?という話で恐縮だが、ビットコインのレポートを久しぶりに書いてみたい気になった、そんな今朝の上昇であった。